PPPoEマルチセッション環境でサーバを公開するには
通常のPPPoEマルチセッションの設定以外に、「ポートマッピング設定」と、「静的ルーティング設定(送信元アドレス指定)」を使用することで、サーバを公開することができます。
下記でその方法について説明します。

以下のすべての宛先アドレス(192.168.0.2)や送信元IPアドレス(200.200.22.0)等は例です。
 
[1箇所の接続先に対してサーバを公開する場合]
ネットワーク構成例
下記の設定を行うことによって、サーバを公開することができます。
「ポートマッピング設定」
「静的ルーティング設定」(送信元アドレス指定)
 
設定例:LAN側のWebサーバを[接続先2]に公開する場合
「ポートマッピング設定」
編集する接続先 [接続先2]
変換対象プロトコル TCP
変換対象ポート 80(もしくはwww)
宛先アドレス 192.168.0.2(LAN側のWebサーバのIPアドレス)
 
「静的ルーティング設定」
指定方法 送信元アドレス指定
送信元IPアドレス 192.168.0.2(LAN側のWebサーバのIPアドレス)
インタフェース WAN側
送信先 接続先2
 
上記のような設定を行った場合には、[接続先2](WAN側)と本商品内のWebサーバ(LAN側、IPアドレスは'192.168.0.2')は、直接通信することができます。
ただし、このWebサーバ(LAN側、IPアドレスは'192.168.0.2')からは、[接続先2]宛ての通信しかできません。
 
[2箇所以上の接続先に対してサーバを公開する場合]
ネットワーク構成例
下記の設定を行うことによって、サーバを公開することができます。
「ポートマッピング設定」
「静的ルーティング設定」(宛先IPアドレス指定)

■設定例:LAN側のWebサーバを[接続先1]と[接続先2]に公開する場合
「接続先の選択設定」
接続可 [接続先1]、[接続先2]
優先接続 [接続先1]
 
「ポートマッピング設定」
編集する接続先 [接続先1] [接続先2]
変換対象プロトコル TCP TCP
変換対象ポート 80(もしくはwww) 80(もしくはwww)
宛先アドレス 192.168.0.2
(LAN側のWebサーバのIPアドレス)
192.168.0.2
(LAN側のWebサーバのIPアドレス)
 
「静的ルーティング設定」
指定方法 宛先IPアドレス指定
宛先IPアドレス指定 200.200.22.0
ネットマスク 255.255.255.0
インタフェース WAN側
送信先 接続先2
 
上記のような設定を行った場合には、'200.200.200.0/24'のネットワークに属する端末からは、本商品内のWebサーバ(LAN側、IPアドレスは'192.168.0.2')と直接通信することが可能です。
しかし、'200.200.200.0/24'のネットワーク以外のネットワークに属する端末とは直接は、通信できません。
 
<お知らせ> −制限事項−
  • LAN側からの送信時に「静的ルーティング設定」でエントリされているものと一致しない場合は、「優先接続」に指定されている接続先以外とは、通信できません。
    また、「静的ルーティング設定」でエントリを指定していない場合は、「優先接続」に指定されている接続先と通信します。

  • DMZポートにサーバを公開する場合も、「静的ルーティング設定」でパケット送信先を設定することによって、2箇所以上の接続先にサーバを公開することができます。
 
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