2003/06/18
11a/11g/11bトリプル対応の超高速ワイヤレスブロードバンドルータ「AtermWR7600H」発売のお知らせ
このたび、家庭用ブロードバンドルータとして国内で初めて(注1)IEEE802.11a/IEEE802.11g/
IEEE802.11b(注2)の3つの無線LAN規格に対応したWARPSTARΔ(ワープスターデルタ)シリーズ「AtermWR7600H」を発売いたします。
新商品は、PPPoE接続(注3)で「約80Mbps」、ローカルルータ接続で「約90Mbps」の実効スループット(注4)を実現するとともに、最大54Mbps(規格値)の高速無線LAN機能を標準搭載することにより、有線接続でも無線接続でも非常に高速なインターネット通信を可能にした高速ブロードバンドルータです。
なお、増設用の無線LAN端末(子機)「AtermWL54AG」においてもIEEE802.11a/g/bの3規格に対応し、子機カードとブロードバンドルータをセットにした「AtermWR7600Hワイヤレスセット(TC)」、および専用外部アンテナもあわせて発売します。
商品名称、販売価格、出荷開始日は以下のとおりです。
商品名 |
型番 |
販売価格 |
出荷開始
予定日 |
備考 |
AtermWR7600H
ワイヤレスセット (TC) |
PA-WR7600H/TC |
オープン |
7月上旬 |
11a/11g/11bトリプル対応ワイヤレスブロードバンドルータ「AtermWR7600H」のカード子機セット |
AtermWR7600H |
PA-WR7600H/B |
オープン |
7月上旬 |
11a/11g/11bトリプル対応ワイヤレスブロードバンドルータ |
AtermWL54AG |
PA-WL/54AG |
オープン |
7月上旬 |
11a/11g/11bトリプルLANカード |
ワイヤレスLAN外部アンテナ
(WL54AG用) |
PA-WL/ANT3 |
オープン |
7月上旬 |
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新商品の主な特長は以下のとおりです。
1 |
ブロードバンドルータとして国内初の無線LAN3規格対応 |
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家庭用ワイヤレスブロードバンドルータとして国内ではじめて、無線LANの3つの規格「IEEE802.11a」「IEEE802.11g」「IEEE802.11b」に対応(注1)いたしました。
利用環境や用途に応じて最適な無線LANモードを用いた通信が可能となります。
また、3つの無線モードを簡単に切り替えることができるユーティリティ「サテライトマネージャ」を添付いたします。サテライトマネージャ上で無線チャネルの使用状況や電波状況を確認した上で、最適な通信モードを設定し、無線LANアクセスポイント(親機)側/子機側の設定を同期して切り替えることが可能となります。これにより、使用する場所やアプリケーションに応じて、最適な無線設定を気軽に選んで使うことが可能となります。
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2 |
PPPoEによる有線実効スループット80Mbpsを達成 |
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NEC独自の超高速ルーティングアーキテクチャにより、ルータのPPPoE処理性能を大幅に向上し、WR7600Hの本体の、PPPoEモードでの有線スループットとして実効80Mbps(注3)を実現いたしました。Bフレッツをはじめとする、PPPoEプロトコルを採用する多くの回線接続事業者での接続において、快適な通信速度を発揮することができます。
また、ローカルルータモード(PPPoEを使用しない場合)の有線スループットも当社従来機比29%アップの実効90Mbpsを実現しており、ほとんどの家庭のブロードバンドアクセス環境において、ボトルネックの無い高速通信が可能です。
なお、ネットワークデバイステスタSmartBits2000を用いた計測試験では、測定限界の98.7Mbpsを計測しております。 |
3 |
入門ユーザも簡単に設定できる音声ガイド付きらくらくウィザード |
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Atermシリーズ従来製品でも好評を博しております初期導入設定ユーティリティ「らくらくウィザード」に「音声ガイド」を追加いたしました。従来商品で添付しておりました「設定説明CD」が非常に好評であった一方、設定をしながら説明が聞きたいというお客様の要望が多く寄せられたため、今回設定ユーティリティに音声ガイドを添付することにより、ガイドを聞きながらの設定が可能となりました。
また、「らくらくウィザード」の設定手順の中に無線LAN暗号化設定手順を盛り込むことにより、設定の容易さを犠牲にせずに、安全な無線LAN環境の構築を手助けいたします。 |
4 |
最大3セッション同時接続可能な「PPPoEマルチセッション」対応 |
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PPPoEセッションを複数同時に接続することができる「PPPoEマルチセッション」に対応いたしました。フレッツ・ADSLやBフレッツでは、標準サービスとして2セッションの同時接続が可能となっており、複数のインターネットサービスプロバイダへの同時接続や、プロバイダとフレッツ・スクウェア等フレッツサービスへの同時接続を行うことが可能です。新製品は更に最大3セッションまでの同時接続に対応することにより、NTT西日本のセッション追加サービス「フレッツ・プラス」や「Bフレッツ・ビジネスタイプ」への対応、および今後のサービス拡張に備えております。 |
5 |
無線LANの機能・性能をバージョンアップにて大幅に向上予定 |
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無線LANセキュリティ機能として、「TKIP」と「AES」にバージョンアップにて対応いたします(2003年8月予定 9月中旬に延期になっております)。これによりワイヤレスLAN環境において従来のWEPよりも強固なセキュリティ環境の構築を可能となります。TKIPはWPA(注5)ホームモードにおいて要求されている技術標準であり、今後の無線LAN製品において採用が期待されているセキュリティ技術です。新製品は、他社に先駆けて同技術を採用することにより、お客様のセキュリティ意識の啓蒙に努めてまいります。
また新製品は、米アセロス・コミュニケーションズ社の無線LANコントロールチップを採用しております。本チップには同社独自の無線LAN高速化技術「Super
A/G」をサポートする回路が内蔵されており、新製品はバージョンアップ(今秋予定)にて「Super A/G」に対応することにより、TCP/IPベースで従来比最大2倍近い無線実効スループット(11a/11g通信時)を実現する予定です。 |
注1 |
3つの規格の無線LANを標準搭載した家庭用のワイヤレスブロードバンドルータの発売は、平成15年6月18日現在、国内初です。 |
注2 |
IEEE802.11gとIEEE802.11bは混在利用が可能です。IEEE802.11aとIEEE802.11g/11bは切り替えによる排他利用となります。
また、IEEE802.11gは、6月12日(米国時間)に正式承認されました。カタログ等ではドラフト版(Ver8.2)対応と記載されておりますが、そのまま正式対応版としてご使用いただける見込みです。 |
注3 |
PPPoEはBフレッツやフレッツ・ADSL等で幅広く採用されている接続認証方式です。 |
注4 |
実効速度はWAN側/LAN側ETHERNETポート間でのFTP転送速度を開発環境にて実験したものです。(NATおよびパケットフィルタリング等ルータ設定は工場出荷状態を想定) |
注5 |
WPA(無線LAN Protected Access)は、無線LAN Allianceによって規定された、無線LANのセキュリティ基準であり、家庭用のホームモードと企業向けのエンタープライズモードがあります。 |
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「Aterm」は、日本電気株式会社の登録商標です。 |
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「Super A/G」は、Atheros Communications, Inc. の商標です。 |
詳しくはAtermWR7600Hの製品情報ページをごらんください。
◎ AtermWR7600H製品情報