共有するための準備 −Windows Vista(R) の場合−
ルータを使用して構築したLAN内(プライベートネットワーク)で、ファイルやプリンタを複数のパソコンで共有する設定方法を紹介します。
お使いの環境や設定により表示される画面や手順が異なる場合があります。
詳細は、Microsoftのホームページを参照してください。

コンピュータ名とワークグループを確認する
ネットワークコンポーネントの確認
ネットワークの場所の種類を設定する
「ファイルとプリンタの共有」を設定する
ファイアウォールの設定
(すでにサーバパソコンに「ネットワークの設定」で設定済みの場合は必要ありません。)

Windows Vista(R)では「コンピュータ名/ワークグループの設定」をする際に、「インターネットプロトコル(TCP/IP)」-「プロパティ」-「詳細設定」-「WINS」-「Net BIOS 設定」が「既定値」になっている必要があります。「既定値」になっていない場合は、「既定値」にしてから設定を行ってください。
■コンピュータ名とワークグループを確認する
コンピュータ名とワークグループを確認します。
コンピュータ名は、ネットワーク上でパソコンを識別するための名前です。ネットワーク上の他のパソコンと重複しない名前にします。ワークグループは、ファイルやプリンタを共有しあうパソコンで同じにする必要があります。
下記の操作でコンピュータ名とワークグループを確認してください。
1. [スタート](Windowsのロゴボタン)-「コンピュータ」を右クリックし、プロパティをクリックする
2. システム画面で「コンピュータ名」と「ワークグループ」を確認する
 
コンピュータ名とワークグループの変更方法
1. [スタート](Windowsのロゴボタン)-「コンピュータ」を右クリックし、プロパティをクリックする
2. システム画面での「コンピュータ名」の右端にある「設定と変更」をクリックする
ユーザーアカウント制御画面が表示されたら[続行]をクリックする
 
3. 「システムのプロパティ」の「コンピュータ名」タブで[変更]をクリックする
 
4. 「コンピュータ名」と「ワークグループ」を半角英数字15文字以内で入力する
コンピュータ名は、他のパソコンと同じ名前にならないようにしてください。
ワークグループは、同じLANに接続するパソコンすべてに同じ名前を入力してください。
 
5. [OK]クリックする
6. 「システムのプロパティ」画面の[閉じる]をクリックする
7. [今すぐ再起動する]をクリックする
パソコンが再起動し、設定が有効になります。
 

 
■ネットワークコンポーネントの確認
Windows(R)のネットワークコンポーネントとして、下記がインストールされているか確認します。

 ・Microsoft ネットワーク用クライアント
 ・インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IP)
 ・Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有(サーバパソコンのみ)
1. [スタート](Windowsのロゴボタン)-「コントロールパネル」-「ネットワークとインターネット」-「ネットワークと共有センター」を開く
2. タスクメニューの「ネットワーク接続の管理」をクリックする
3. 無線LANアクセスポイント(親機)に接続しているネットワークアダプタ名を右クリックし、「プロパティ」をクリックする
ユーザーアカウント制御画面が表示されたら[続行]をクリックする
4. 下記のネットワークコンポーネントが表示されていることを確認する
・Microsoft ネットワーク用クライアント
・Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有
・インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IP)
 
5. [OK]をクリックする
 

 
■ネットワークの場所の種類を設定する
「ネットワークの場所の種類」を設定します。
1. [スタート](Windows(R)のロゴボタン)-「コントロールパネル」-「ネットワークとインターネット」-「ファイルの共有の設定」をクリックする
 
2. ネットワークの種類が「パブリックネットワーク」の場合は「プライベートネットワーク」に変更します。
 
(1) 右端に表示されている「カスタマイズ」をクリックする
 
(2) 「ネットワークの場所の設定」の「場所の種類」で「プライベート」を選択し[次へ]をクリックする
ユーザーアカウント制御画面が表示されたら[続行]をクリックする
 
(3) [閉じる]をクリックする
(「ネットワークと共有センターでネットワークと共有の設定を表示または変更します」をクリックしても同じです。)
 
ネットワークの種類が「(プライベートネットワーク)」と表示されます。
 
3. 「共有と探索」の「ネットワーク探索」が「有効」になっていることを確認する。
 
「ネットワーク探索」が「無効」の場合、ネットワーク上の他のパソコンを検索すること、および他のパソコンからサーバパソコンを検索することができなくなります。
 

 
■「ファイルとプリンタの共有」を設定する
<ファイルの共有を有効にする>
「共有と探索」の「ファイル共有」を「有効」に設定します。
1. 「ファイル共有」の右端に表示されている をクリックする
2. 「ファイル共有を有効にする」を選択し、[適用]をクリックする
ユーザーアカウント制御画面が表示されたら[続行]をクリックする
 
「ファイル共有」の表示が「有効」になります。
 
<プリンタの共有を有効にする>
「共有と探索」の「プリンタ共有」を「有効」に設定します。
1. 「プリンタ共有」の右端に表示されている  をクリックする
2. 「プリンタ共有を有効にする」を選択し、[適用]をクリックする
ユーザーアカウント制御画面が表示されたら[続行]をクリックする
 
「プリンタ共有」の表示が「有効」になります。
 

 
<パスワード保護を設定する>
共有設定したファイルやプリンタにアクセスできるネットワーク上の他のパソコンを限定したい場合には、「共有と探索」の「パスワード保護共有」を「有効」に設定します。
共有保護を有効にした場合、クライアントパソコンのユーザーアカウントとパスワードをサーバパソコンに設定されているパソコンのみがアクセス可能となります。
1. 「パスワード保護共有」の右端に表示されている  をクリックする
2. 「パスワード保護の共有を有効にする」を選択し、[適用]をクリックする
ユーザーアカウント制御画面が表示されたら[続行]をクリックする
 
パスワード保護共有の表示が「有効」になります。
 
<お知らせ>
  • パスワード保護共有が有効の場合、クライアントパソコンのユーザーアカウントとパスワードをサーバパソコンにも追加設定しておく必要があります。
    [スタート](Windows(R)のロゴボタン)-「コントロールパネル」-「ユーザーアカウントの追加または削除」-「新しいアカウントの作成」でクライアントパソコンと同じユーザーアカウントとパスワードを設定してください。

  • 共有設定したファイルやパソコンへアクセスできるパソコンを限定しない場合は、「パスワード保護共有」は「無効」に設定してください。
    ネットワーク上のすべてのクライアントパソコンからアクセスが可能になります。

 
■ファイアウォールの確認
Windows Vista(R)のWindows ファイアウォールは、初期状態で他のパソコンからのアクセスをブロックする設定になっていますが、共有設定をすることにより「ファイルとプリンタの共有」が利用できるようになります。
以下の手順でファイアウォールの設定状態を確認できます。
1. [スタート](Windowsのロゴボタン)-「コントロールパネル」-「セキュリティ」の「Windowsファイアウォールによるプログラムの許可」をクリックする
ユーザーアカウント制御画面が表示されたら[続行]をクリックする
 
2. 「Windows ファイアウォールの設定」の「例外」で、「ファイルとプリンタの共有」にチェックが入っていることを確認する
 
3. [キャンセル]をクリックする
 
「ファイルとプリンタの共有」にチェックが入っていない場合は、チェックボックスにチェックを入れ、[適用]-[OK]をクリックしてください。
 
<お知らせ>
  • Windows ファイアウォール以外のファイアウォールソフトをご利用の場合、共有の設定をしても他のパソコンからサーバパソコンにアクセスできない場合があります。
    その場合は、サーバーパソコン側でネットワーク上の他のパソコンからの共有ファイルやプリンタへのアクセスをブロックしない設定に変更する必要があります。
    詳細はMicrosoftのホームページを参照してください。
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