もちろん設定は「らくらく」!
高機能S点ユニット専用「らくらくホームネットワーク」ユーティリティ

 

内線番号の計画
   

ホームネットワークモードでは、
バス配線上のそれぞれのターミナルアダプタに接続した電話機やパソコンを呼び出すために、
まず「内線番号」を決める必要があります。

また、高機能S点ユニットが内蔵しているAterm(親TA)と、高機能S点ユニットにケーブルでつながる他のTA(子TA)に
つながる電話機を呼び出す方法として、次の2つの方法があります。

いずれの呼び出しの場合でも、「内線番号」を指定して呼び出すようになります。

となります。

それでは、グループ番号とは、どのような番号になるかというと・・

たとえば「自己アドレス」=「03-5555-6666」、「自己サブアドレス」=「1」のとき、
「03-5555-6666*1」に電話をかけてしまうと、NTTの交換機折り返しで電話をかけてしまうことになり、
回線料金がかかってしまうので、Aterm の内部で折り返して、回線料金がかからないように、
自己アドレスをグループ番号として設定し、親TAがグループ番号を受け取ると自己アドレスに
変換(「自己アドレス」=「03-5555-6666」→「グループ番号」=「0」)し、内線通話ができるようにします。

つまり、「自己アドレス」=「03-5555-6666」、「自己サブアドレス」=「1」を呼び出す内線番号は、

0 * 1
グループ番号 セパレータ 自己サブアドレス

としてとなります。

グループ番号 バス配線上のターミナルアダプタの各ポートに設定した自己アドレスと1対1で対応する番号
サブアドレス バス配線上のターミナルアダプタの各ポートに設定した自己サブアドレス
セパレータ 自己アドレスと自己サブアドレスを区切るための符号
内線番号 「グループ番号」+セパレータ+「サブアドレス」

図を用いて説明しましょう。

ux1_img09.gif (4462 バイト) 親TAとして利用する高機能S点ユニットを装着したAtermIT50DSUと、
高機能S点ユニットから増設されたターミナルアダプタが一台あります。

それぞれのターミナルアダプタには、
アナログAポートに電話機が接続されています。

AtermIT50DSUのアナログAポート(TEL-1)に対する設定は、
自己アドレス      = 03-5555-6666
自己サブアドレス= 1  となっています。

さて、ここで、通常のバス配線であれば、
「TEL-2」から「TEL-1」を呼び出す際に、
「0355556666*1」に電話しなければいけません。

そうすると、NTTの交換機を一旦経由して、
折り返し着信するという経路になるため、通話料金が発生してしまいます。

ux1_img10.gif (4654 バイト) ところが、「らくらくホームネットワーク」ユーティリティを利用して
グループ番号「0」に対して、
自己アドレス「0355556666」を割り当てると......

「0*1」に電話をかけることにより、Atermの中で交換機能が働き、
NTTの網を中継することなく、「TEL-1」を呼び出すことができます。

この考え方は、アナログ内線通話だけでなく、
デジタルポート同士の内線通信でも同じように適用されます。

但し、注意も必要です。
市販されているターミナルアダプタの中には、
「自己サブアドレス」を設定してしまうと、
「サブアドレス指定無し」の着信には応答できなくなるものがあります。
このようなTAを子TAとして利用すると、内線通話は問題ありませんが、
外線からのサブアドレスの無い着信を受けることができません。
Atermは、「サブアドレス無し着信」を「着信する」/「着信しない」の
設定ができますので、必ず「着信する」に設定してご利用ください。

ホームネットワークに収容するターミナルアダプタの確認リスト
ご参照の上、ターミナルアダプタごとの設定を行なってください。


さて、高機能S点ユニットは、このような仕組みで、「バス接続TA間通話」、「バス接続TA間通信」を実現しますので、
「らくらくホームネットワーク」ユーティリティを使ったホームネットワーク設定の前に、
必ず、バス接続上のターミナルアダプタ等の各ポートに、「自己アドレス」および「自己サブアドレス」を設定しておく必要があります。

自己アドレスは、NTTから発行されている電話番号です。
ダイヤルイン契約をしていない場合は、選択の余地はありませんので、すべてのポートに同じ番号を設定することになります。
ダイヤルイン契約を行なっている場合は、それぞれのポートに着信させたい電話番号を自己アドレスとして登録してください。

自己サブアドレスは、任意に指定することができます。
上図のように設定すると、「0*1」で呼び出す場合のグループ内呼出し番号として利用すると同時に、
外線から「0355556666*1」宛の電話がかかってきたときの着信条件となります。
外線から「0355556666」にかかってきたサブアドレス無しの着信にも応答できるようにするためには、
「サブアドレス無し着信」機能を「着信する」に設定しておく必要があります。

 

ガイドアニメーション機能搭載
   

番号計画にしたがって自己アドレスや自己サブアドレスの設定が終わったら、
いよいよ「らくらくホームネットワーク」の設定です。


「らくらくホームネットワーク」ユーティリティのインストールが完了したら、
左のようなアイコンをクリック(またはスタートメニューから選択)して起動してください。

このユーティリティでは、アニメーションによるガイド表示機能を搭載しました。
まずはこのアニメーションを見て、設定の手順をご確認ください。
前項で説明した内容が、アニメーションで紹介されます。

ux1_img05.jpg (28491 バイト)

 

利用モードの設定
   

「ホームネットワーク」を使用するかしないかを、ここで設定します。

ホームネットワークモード ホームネットワークを使用する(N)
スルーモード ホームネットワークを使用しない(D)

「ホームネットワークを使用する」に設定すると、「ホームネットワークモード」になります。
「スルーモード」の場合は通常のS点ユニットと同じ動作をするため、
ここでは、「ホームネットワークモード」に設定したことを前提にすべての説明をすすめます。

 

グループ番号の割り当て
   

ux1_img07.jpg (17591 バイト)

さて、ここで、グループ番号に対する自己アドレスの割り当てを行ないます。

ダイヤルイン契約をしていない場合は、
グループ「0」に対して契約者回線番号を割り当てるだけで大丈夫です