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[IT55] 「AtermIT SYNC115」で接続している時、ピピという音がする場合
概要
AtermIT55/AtermIT55DSUをWindows95/WindowsNT4.0に「AtermIT SYNC115」として組み込み、
通信を行うと、まれに「ピピ」という音がして接続され、そのときアナログポートに接続した電話機などが利用できなくなるという現象があります。
このページではその原因と対策を記述しています。
内容
AtermIT55/AtermIT55DSUをWindows95/WindowsNT4.0に「AtermIT SYNC115」として組み込み、通信を行うと、
- 接続完了時「ピッピッ」という音がする。
- アナログポートに接続した電話機が利用できない(話中音がする)
- 電話料金が予想値の2倍かかっている
という現象が発生する場合があります。
これは、お使いのWindows95のレジストリが何らかの要因により支障を来たし、 「AtermIT SYNC115」でモデムを組み込んでいるにもかかわらず、
マルチリンクPPPによる128kbpsで接続されているために起こる現象です。
原因を確定するためには、以下のようにしてください。
- 「コントロールパネル」を開きます。
- 「モデム」をダブルクリックします。
- 「AtermIT SYNC115」を選択して、「プロパティ」をクリックします。
- 「接続」タグを開いて、「詳細設定」を押します。
- 「ログの記録」のチェックボックスをチェックしてください。
- モデムのプロパティのウィンドウを全て閉じれば、モデムの動作が接続の度にログに記録されるようになります。
- ダイヤルアップネットワークを用いて、「接続」→「切断」をしてください。
- Windowsディレクトリに「ModemLog.txt」というファイルが作成されているはずですので、ダブルクリックして内容を表示させて下さい。
- 以下のように「ATQ0V1X0$N11=1」という初期化コマンドが送信されていることが確認できれば、本件に該当します。
02-04-1997 09:43:32.91 - AtermIT SYNC115 は使用中です。
02-04-1997 09:43:32.92 - モデムの種類 : AtermIT SYNC115
02-04-1997 09:43:32.92 - モデム INF のパス : OEM1.INF
02-04-1997 09:43:32.92 - モデム INF セクション : Modem1
02-04-1997 09:43:33.17 - 115200,N,8,1
02-04-1997 09:43:33.42 - 115200,N,8,1
02-04-1997 09:43:33.42 - モデムを初期化中です。
02-04-1997 09:43:33.42 - 送信 : AT
02-04-1997 09:43:33.42 - 受信 : AT
02-04-1997 09:43:33.42 - 受信 : OK
02-04-1997 09:43:33.42 - 応答 : OK
02-04-1997 09:43:33.42 - 送信 : ATQ0V1X0$N11=1
~~~~~~~~~~~~~~ここに注目!
02-04-1997 09:43:33.43 - 受信 : ATQ0V1X0$N11=1
02-04-1997 09:43:33.43 - 受信 : OK
02-04-1997 09:43:33.43 - 応答 : OK
02-04-1997 09:43:33.43 - 送信 : ATS7=50&K3
02-04-1997 09:43:33.43 - 受信 : ATS7=50&K3
02-04-1997 09:43:33.44 - 受信 : OK
02-04-1997 09:43:33.44 - 応答 : OK
02-04-1997 09:43:33.44 - ダイヤル中です。
02-04-1997 09:43:33.44 - 送信 : ATDT########
02-04-1997 09:43:33.45 - 受信 : ATDT54757000
02-04-1997 09:43:35.80 - 受信 : CONNECT
02-04-1997 09:43:35.80 - 応答 : 接続
02-04-1997 09:43:35.80 - 115200bps で接続が確立しました。
(後略)
対処方法
モデムを再登録する必要があります。
以下の手順にしたがって、モデムの再インストールを行って下さい。
- 「コントロールパネル」を開きます。
- 「モデム」をダブルクリックします。
- 「AtermIT SYNC115」を選択して、「削除」をクリックします。
- 続けて再度モデムを組み込み直すため、「追加」ボタンを押して下さい。
- 「モデムを一覧から選択するので検出しない(D)」のチェックボックスをチェックして下さい。
- モデムの「製造元」と「モデル」の一覧が表示されますが、右下にある「ディスク使用(H)」ボタンを押して下さい。
(一覧の中からは選択しないで下さい。)
- AtermIT55/AtermIT55DSUの添付フロッピィディスクのWindows版をフロッピィディスクドライブに挿入します。
- 「配布ファイルのコピー元」の欄に「C:\Intnet\Win95」(FDDをCドライブとした場合)と入力して、「OK」を押します。
- 「AtermIT SYNC115」の選択肢が表示されますので、選んだ後「次へ」をクリックします。
- 「モデムを接続するポート」を選択して「次へ」をクリックします。
- モデムがインストールされますので、「完了」をクリックすれば設定完了です。