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[ND] ナンバー・ディスプレイ利用時のアナログ機器の動作について
ナンバー・ディスプレイサービスが2/1に始まり、いくつかの思わしくない現象が発生しております。
ついては、これらの現象の説明をするとともに、Atermのナンバー・ディスプレイ対応機能の一部仕様変更を行ないます。
仕様変更については、3月下旬のオンラインバージョンアップによるファームウェアアップグレードで対応する予定です。
なお本ページでは誌面の都合上「ナンバー・ディスプレイ」を一部「N/D」と省略させていただきます。
ナンバー・ディスプレイのご利用において、お客様の状況には以下の8パターンがあります。
アナログA/Bポートに「ナンバー・ディスプレイを使用する」設定を選択 |
NTTとN/D契約あり |
アナログポートにN/D対応アナログ機器を接続し、
アナログ機器のN/D機能を有効にしている |
パターン(1) |
アナログポートにN/D非対応アナログ機器を接続、または、
N/D対応機器を接続しているがN/D機能は無効になっている |
パターン(2) |
NTTとN/D契約なし |
アナログポートにN/D対応アナログ機器を接続し、
アナログ機器のN/D機能を有効にしている |
パターン(3) |
アナログポートにN/D非対応アナログ機器を接続、または、
N/D対応機器を接続しているがN/D機能は無効になっている |
パターン(4) |
アナログA/Bポートに「ナンバー・ディスプレイを使用しない」設定を選択 |
NTTとN/D契約あり |
アナログポートにN/D対応アナログ機器を接続し、
アナログ機器のN/D機能を有効にしている |
パターン(5) |
アナログポートにN/D非対応アナログ機器を接続、または、
N/D対応機器を接続しているがN/D機能は無効になっている |
パターン(6) |
NTTとN/D契約なし |
アナログポートにN/D対応アナログ機器を接続し、
アナログ機器のN/D機能を有効にしている |
パターン(7) |
アナログポートにN/D非対応アナログ機器を接続、または、
N/D対応機器を接続しているがN/D機能は無効になっている |
パターン(8) |
これらのパターン別に、Atermシリーズでのアナログ機器の動作を解説し、対処方法を説明します。
パターン(1) |
動作 |
AtermのLCDに発信者の番号または非通知理由を表示します。
アナログ機器でもLCDに発信者の番号または非通知理由を表示して、
通常の着信音が鳴動します。 |
対処方法 |
正常な動作です。 |
パターン(2) |
動作 |
AtermのLCDに発信者の番号または非通知理由を表示します。
アナログ機器では、0.5秒間隔の短い着信音が6回繰り返し鳴動します。
この間に受話器をあげた場合はモデム信号音が聞こえた後、通話へ移行できます。
逆に受話器をあげなかった場合は短い着信音の鳴動終了後、通常の着信音が鳴動します。 |
対処方法 |
Atermの設定とアナログ機器の設定が食い違うために起こる現象ですので、
アナログポートにN/D対応の電話機を設置して、N/D機能を有効にするか、
Atermを「ナンバーディスプレイ使用しない」と設定するかのどちらかの対処をしてください。 |
パターン(3) |
動作 |
N/D未契約なため、アナログ回線からの着信においては、
発信者番号の通知、非通知理由の通知も行なわれていません。
したがって、アナログ回線からの着信があったとき、
Aterm自身のLCDには、「ヒツウチ」と表示され、
アナログポートには、通常の着信音を発生させようとします。
ところが、アナログ機器のN/D機能が有効にされているので、
N/D用の信号が来ない(通常の着信信号がくる)ため、誤動作を起こす機器があります。 |
対処方法 |
Atermのファームウェアバージョンアップにより、本現象の解決を図ります。
このような誤動作を避けるため、アナログ回線からの着信のような
発信者番号の通知も非通知理由の通知もない着信があったときには、
AtermのLCD表示及びアナログポートに対して、
非通知理由「ヒョウジケンガイ」の着信と同様のN/D信号を送出するようになります。
従って、パターン(1)と同じ動作をするようになります。 |
パターン(4) |
動作 |
N/D未契約なため、アナログ回線からの着信においては、
発信者番号の通知も、非通知理由の通知も行なわれていません。
したがって、アナログ回線からの着信があったとき、
Aterm自身のLCDには、「ヒツウチ」と表示され、
アナログポートには、通常の着信音を発生させようとします。
ここで、アナログ機器はN/D機能が未対応または無効なので、通常の着信音が鳴動します。
逆にN/D未契約でもISDN等の発信者番号通知可能な回線からの着信では、
Aterm自身のLCDには発信者の番号または非通知理由が表示され、
アナログポートにもN/D信号が送出されます。
ところが、アナログ機器はN/D機能が未対応または無効なので、
N/D信号を正常に処理することができず、パターンAと同じ動作をするようになります。 |
対処方法 |
Atermの設定とアナログ機器の設定が食い違うために起こる現象ですので、
アナログポートにN/D対応の電話機を設置して、N/D機能を有効にするか、
Atermを「ナンバーディスプレイ使用しない」と設定するかのどちらかの対処をしてください。 |
パターン(5) |
動作 |
AtermのLCDには、発信者の番号または非通知理由の表示が行なわれますが、
「ナンバー・ディスプレイ使用しない」に設定しているため、
アナログポートには通常の着信信号が送出されます。
ところが、アナログ機器のN/D機能が有効にされているので、
N/D用の信号が来ない(通常の着信信号だけくる)ため、誤動作を起こす機器があります。 |
対処方法 |
Atermの設定とアナログ機器の設定が食い違うために起こる現象ですので、
アナログポートに接続している電話機のN/D機能を無効にするか、
Atermを「ナンバーディスプレイ使用する」と設定するかのどちらかの対処をしてください。 |
パターン(6) |
動作 |
AtermのLCDには、発信者番号または非通知理由の表示が行なわれますが、
「ナンバー・ディスプレイ使用しない」に設定しているため、
アナログポートには通常の着信信号が送出され、
アナログ機器はN/D機能が未対応または無効なので、通常の着信音が鳴動します。 |
対処方法 |
正常な動作です。 |
パターン(7) |
動作 |
N/D未契約なため、アナログ回線からの着信においては、
発信者番号の通知も、非通知理由の通知も行なわれていません。
AtermのLCDには、発信者の番号または非通知理由の表示が行なわれますが、
「ナンバー・ディスプレイ使用しない」に設定しているため、
アナログポートには通常の着信信号が送出される。
ところが、アナログ機器のN/D機能が有効にされているので、
N/D用の信号が来ない(通常の着信信号だけくる)ため、誤動作を起こす機器があります。 |
対処方法 |
Atermの設定とアナログ機器の設定が食い違うために起こる現象ですので、
アナログポートに接続している電話機のN/D機能を無効にして下さい。、
もしAtermを「ナンバーディスプレイ使用する」と設定する場合には、パターンBの対処方法と同じ処置が必要となります。ご注意願います。 |
パターン(8) |
動作 |
N/D未契約なため、アナログ回線からの着信においては、
発信者番号の通知も、非通知理由の通知も行なわれていません。
AtermのLCDには、発信者番号または非通知理由の表示が行なわれますが、
「ナンバー・ディスプレイ使用しない」に設定しているため、
アナログポートには通常の着信信号が送出され、
アナログ機器はN/D機能が未対応または無効なので、通常の着信音が鳴動します。 |
対処方法 |
正常な動作です。 |
以上のような動作となりますので、
お客様の状況にあわせてご対処いただけますようお願い申し上げます。