--------
[ALL] 大阪の市内局番4桁化および携帯電話/PHSの電話番号11桁化に関するご注意
概要
平成11年1月1日午前2:00に、
- 大阪「06」地域の市内局番4桁化
- 携帯電話/PHSの電話番号11桁化
が実施されます。
これに伴い、Atermに登録されている電話番号等のデータの変更が必要になります。
以下に該当する項目をまとめますので、必要に合わせてご対応いただきますようお願い申し上げます。
(1)「06」地域の市内局番4桁化
現在の市内局番の頭に”6”が付加されます。具体的には
現在の電話番号 |
06−△△△−□□□□ |
変更後の電話番号 |
06−6△△△−□□□□ |
となります。
今回の変更は「06」地域内のお客様のみならず、
- 「06」地域に発信する方
- 「06」地域からの発信者番号をセキュリティ確保に使用
しているすべてのお客様に影響を与えます。
(2)携帯電話/PHSの電話番号11桁化
携帯電話は「090」、PHSは「070」で始まる11桁の番号に変わります。
a)携帯電話(船舶電話、航空機電話も同様)
【現在の電話番号】 |
|
【変更後の電話番号】 |
030−△△△−×××× |
→ |
090−3△△△−×××× |
080−△△△−×××× |
→ |
090−8△△△−×××× |
010−△△△−×××× |
→ |
090−1△△△−×××× |
020−△△△−×××× |
→ |
090−2△△△−×××× |
040−△△△−×××× |
→ |
090−4△△△−×××× |
b)PHS
【現在の電話番号】 |
|
【変更後の電話番号】 |
050−△△△−×××× |
→ |
070−5△△△−×××× |
060−△△△−×××× |
→ |
070−6△△△−×××× |
(1)項同様、全地域のお客様に影響を及ぼします。
(3)変更のタイミング
従来の電話番号と、新しい電話番号の併用期間はありません。
したがって、電話番号の設定を、事前にあらかじめ変更するときには注意が必要です。
変更すると、交換機側の切り替えが実施されるまでの間、
その電話番号が通信条件に関係のある通信を行うことができなくなります。
(4)関連する電気通信事業者の問い合わせ窓口等
Atermシリーズへの影響
(1)対象機種
Aterm全機種が対象となります。
特にビジネス用のAterm110シリーズやRTシリーズ、RMSシリーズも対象となりますので、ご注意ください。
パーソナルTA |
・AtermIT30 |
・AtermIT35 |
・AtermIT45DSU |
・AtermIT45 |
・AtermIT55DSU |
・AtermIT55 |
・AtermIT25DSU |
・AtermIT50DSU |
・AtermIT65ProDSU |
・AtermIT65Pro |
・AtermIT65DSU |
・AtermIT65 |
・AtermIT65EX/D |
・AtermIT65EX |
・AtermIW60HSDSU |
・AtermIW60 |
・AtermIB55Pro2 |
・AtermIB55Pro |
・AtermIC20 |
|
・AtermIB55Pro2ボーナスパック |
・AtermIB55Proボーナスパック |
ビジネスTA |
・Aterm100 |
・Aterm101 |
・Aterm102 |
・Aterm110 |
・Aterm110/20 |
・Aterm110/30 |
・Aterm110/40 |
・Aterm110/41 |
・Aterm111 |
・Aterm111/30 |
・Aterm112 |
・Aterm112/30 |
・Aterm113 |
・Aterm113/30 |
・Aterm114 |
・Aterm114/30 |
・Aterm115 |
・Aterm115/30 |
・Aterm116 |
・Aterm116/30 |
・Aterm120 |
・Aterm121 |
・Aterm130 |
・Aterm200 |
・Aterm200/20 |
・AtermRMS |
・AtermFP |
・AtermMR |
・Aterm64RT |
・Aterm1500RT |
・AtermDIX3 |
・AtermDIX5 |
・Aterm350 |
・Aterm350ver.2 |
・Aterm350EX |
|
・PCA2524 |
・PCA2535 |
・PCA449 |
・AtermIT5D |
・AtermIB10 |
・AtermIB11 |
・AtermIB20 |
・AtermIB21 |
・AtermIC11 |
・AtermIC11E |
|
|
(2)影響のある機能及び対処方法
ケース1:
他地域から06地域へ発信する場合
ケース2:
06地域から他地域へ発信する場合
ケース3:
06地域内で通信(発着信)する場合
全国のお客様へ
(2)-1 大阪「06」地域へ発信する場合
対象範囲 |
ケース1およびケース3 |
説明 |
Atermの設置場所が大阪06地域内/外に関わらず、
大阪06地域へ発信する際は、必ず市内局番の頭に「6」をつける必要があります。
(06−6△△△−□□□□ など。また、PHS/携帯電話も新番号での発信が必要です。) |
データ通信 |
ITシリーズでインターネットアクセスやRAS接続を行っている場合には、
パソコンのダイヤルアップソフトに登録されている電話番号の修正が必要です。
110シリーズ等で、大阪06地域およびPHS/携帯電話とオンラインシステムを構築している場合には、
相手先発信番号の設定を変更する必要があります。
Atermに登録されている短縮ダイヤルでデータ発信を行っている場合には、
短縮ダイヤルの修正が必要です。 |
アナログ通信 |
Aterm及びAtermに接続されている電話機/FAXおよびPHS/携帯電話に登録されている
大阪「06」地域の短縮ダイヤルの修正が必要です。 |
(2)-2 大阪「06」地域からの着信について
対象範囲 |
ケース2およびケース3 |
説明 |
大阪06地域およびPHS/携帯電話と110シリーズ等でオンラインシステムを構築している場合、
またITシリーズ等でRASを構築している場合に、
着信する側でセキュリティがかかっている場合(発信者番号確認=識別着信等を行っている場合)には、
着信側(サーバ側)の設定を変更する必要があります。 |
(2)-3 AtermおよびPHS/携帯電話に大阪「06」地域の番号を設定・登録している場合
対象範囲 |
Aterm全機種で全てのケース |
説明 |
登録されている大阪06地域の番号を使用したAtermおよびPHS/携帯電話の各種機能
(識別着信/短縮登録/着信転送/疑似着信転送/INSボイスワープ/INSなりわけサービス)
の使用ができなくなります。
次の項目に該当する場合、設定の変更が必要となります。 |
識別着信
短縮登録 |
AtermおよびPHS/携帯電話に登録されている大阪06地域の短縮登録の修正が必要です。 |
着信転送
疑似着信転送 |
AtermおよびPHS/携帯電話に登録されている大阪06地域の転送元/転送先番号の修正が必要です。 |
INSボイスワープ
INSなりわけサービス |
NTTに設定/登録されている番号の修正が必要です。 |
大阪「06」地域にAtermを設置しているお客様へ
(2)-4 大阪「06」地域内に着信する場合
対象範囲 |
ケース1およびケース3 |
説明 |
Atermの着信番号設定(契約者回線番号/ダイヤルイン番号)の修正が必要です。
着信番号が変更となるため、通信相手にあらかじめ番号の変更を通知しておく必要があります。
また通信相手の機器に登録されている短縮ダイヤル番号を変更してもらう必要があります。
※(2)-2及び(2)-3についてもご参照ください。 |
(2)-5 大阪「06」地域から発信する場合
対象範囲 |
ケース2およびケース3 |
説明 |
通信相手に通知する「発信者番号」が変更となりますので、
相手側がセキュリティ対策として発信者番号確認を行っている場合、
または各種機能の使用のために発信者番号確認を行っている場合、
相手側通信機器の登録/設定内容を変更してもらう必要があります。 |
参考〜ターミナルアダプタの着信における電話番号の使い方について〜
INSネットにおいてダイヤルイン着信を行う際、相手からの着信番号/発信者番号がどのように扱われるかのご説明です。
グローバル着信による着信を行っている場合は、着信判定方法が異なりますので、通知される着番号による影響はありません。
I NSネットから”着信ユーザに通知される番号”の「着番号/発番号」の番号体系は次の通りです。
着番号: 市内局番+加入者番号(4桁)
発番号: 市外局番+市内局番+加入者番号(4桁)
※着番号はダイヤルイン契約されている場合にNTTから送られてくる番号です。また発番号は相手の発信者通知番号です。
すなわち、
・発信側電話番号:03−1111−1111
・着信側電話番号:06−123−4567
の場合、着信側には
・「123−4567」の番号に、
・「03−1111−1111」の番号から着信です。
と通知されます。 |
a)契約者回線番号/ダイヤルイン番号によるポートの呼び分け
(対象:「06」地域に設置しているユーザ)
着信時、”着信ユーザに通知される電話番号”(上記参照)と”TAの各ポートに登録済の電話番号”を比較し、
その結果が一致したポートに着信させることができます。
この場合、電話番号の比較は、「番号の最下位の桁」から行われます。
登録した番号と着信ユーザに通知される番号の桁数が異なる場合(例1参照)は、
桁数の少ない側の電話番号に合わせて比較を行い、一致した時点で比較は終了となります。
(例1) 比較の例
・TAに登録済の電話番号 |
: 06−123−4567 |
・着信メッセージに含まれる電話番号(着番号) |
: 123−4567 |
この場合、最下位桁から「7」「6」「5」・・の順に比較を行い、
桁数の少ない方の最後の電話番号である「1」までを比較、
すなわち、”123−4567”まで一致しているため、「着信」判定されます。
判定方向 |
<----------------------- |
TAに登録済の電話番号 |
0 |
6 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
着番号 |
|
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
着信 ← 判定OK = |
↓
終 |
↓
○ |
↓
○ |
↓
○ |
↓
○ |
↓
○ |
↓
○ |
↓
○ |
→「06」地域市内局番4桁化の影響
「06」地域市内局番4桁化に伴い、現行の市内局番の頭に”6”が付加され、
上記の(例1)では、新たな電話番号は”06−6123−4567”になります。
同時に、着信ユーザに通知される番号も”61234567”となります。
TAに登録の電話番号 : |
0 |
6 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
着信メッセージに含まれる電話番号(着番号) : |
|
6 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
となりますが、上述のように最下位の桁から順に、桁数の少ない方の電話番号にあわせて比較を行いますので、
当面、TAのポートに登録済の電話番号を変更しなくても問題は生じません。
※ただしINSボイスワープなど、サービスの利用に発信者番号通知が必要な場合には、
平成11年1月1日AM2:00以降に登録内容の変更を行わないと、サービスの利用ができなくなります。
→「06」地域市内局番4桁化の実施前に、TAの着信番号を変更した場合
TAに登録の電話番号 : |
0 |
6 |
6 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
着信メッセージに含まれる電話番号(着番号) : |
|
|
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
となりますが、上記例と同様、着信に関しては問題は発生しません。
※ただしINSボイスワープなど、サービスの利用に発信者番号通知が必要な場合には、
平成11年1月1日AM2:00の変更に合わせて、登録内容の変更が必要となります。
(実施よりも前に発信者番号通知の登録変更を行うと、4桁化の実施までサービスの利用ができなくなりますので、ご注意ください。)
b)識別着信
(対象:「06」地域からの着信がある全地域のユーザ)
予めTAに登録されている特定の相手から着信のみを受け付ける機能です。
着信があったときは、INSネットから送られてくる「着信ユーサに通知される番号」(この場合は、発番号:下記参照)と、
TAに登録済みの「識別着信電話番号」を比較します。電話番号の比較は、
「番号の最下位桁」から行われる機種と「全桁一致」を行なう機種がありますが、
識別着信の場合は「発番号」の比較となり、いずれの場合も影響を受けます。
→「06」地域市内局番4桁化の影響
INSネットから送られてくる発番号は
・市内局番4桁化以前 |
: 06− 123−4567 |
・市内局番4桁化以降 |
: 06−6123−4567 |
となり、
TA設定済み番号 : 06− 123−4567
のままですと、比較の結果不一致と見なされ、着信が行われません。
また、携帯電話/PHSからの識別着信を行なっているTAにおいても、11桁化に伴い、変更を行わないと、同様に着信が不可能となります。
以上 設定の変更等ご対策をお願いいたします。
個々の商品の設定の変更方法につきましては、添付の取扱説明書をご覧ください。
設定変更のし忘れ、および設定変更のタイミングによっては、正常に通話や通信が行えなくなりますのでご注意ください。
(番号によっては間違い電話の原因となる場合もあります。)
なお、この番号変更に伴って発生する如何なる損害にもNECは責任を負いませんのでご了承ください。
□ご注意ください□
・現在お使いの電話機、FAXなどは、電話番号の変更によって取り替える必要はありません。
・料金(回線使用料、通話料)は、電話番号が変更になったことによって変更されません。
「使用中の電話機は使えなくなる」などと事実に反する説明をして、電話機などの購入を迫る悪質なセールスに十分ご注意ください。