IP電話の使い方
本商品でIP電話を利用するには、IP電話接続事業者(プロバイダ等)とのサービス契約および登録設定が必要です。
また、IP電話の設定には、ご契約いただいたIP電話接続事業者(プロバイダ等)発行のIP電話に関する情報が必要です。
電話のかけ方等についても、制限事項があります。

必ず、添付の『つなぎかたガイド』『IP電話使いかたガイド』
IP電話接続事業者(プロバイダ等)より案内されている資料等をご参照のうえ、
サービス契約および登録設定を行ってからお使いください。

■電話機の接続方法について
電話機の接続方法は、下記の2通りあります。
ご使用の用途にあわせて、どちらかの方法で接続してください。
接続図は、添付の『つなぎかたガイド』の「接続して電源を入れよう」を参照してください。
下記のような場合には、使用できないことがあります。
加入電話(NTT等)の電話回線モジュラージャックの回線工事が、正しく行われていない場合
添付のADSL回線ケーブル以外のケーブルをお使いになる場合
電話機ポートに、電話機のブランチ接続をしている場合
本商品の電話回線ポートと加入電話(NTT等)の電話回線モジュラージャックの間に、 電話機のブランチ接続をしている場合
本商品の電話回線ポートと加入電話(NTT等)の電話回線モジュラージャックの間に、 ドアホンやホームテレホンの主装置を接続をしている場合

  IP電話と加入電話(NTT等)を
共通の電話機でご使用になる場合
IP電話と加入電話(NTT等)を
分けてご使用になる場合
接続方法
(1) 本商品背面の「電話回線ポート(黄色)」と 添付のスプリッタの「PHONE(黄色)」を接続する。
(2) 本商品背面の「電話機ポート」に電話機を接続する。
(1) IP電話として使用する場合
本商品背面の「電話機ポート」に電話機を接続する。
(2) 加入電話として使用する場合
添付のスプリッタの「PHONE(黄色)」に 別の電話機を接続するか、または、使用時に(1)の電話機をつなぎ替える。
補足説明 IP電話と加入電話(NTT等)を1台の電話機で共用する場合の使い方です。
この場合、モデムやサービス提供状況によっては、意図せず加入電話(NTT等)への接続となることがあります。
VoIPランプの状態や接続時の「ド・ミ」または「ド・ミ・ソ」という接続音にて確認してください。
IP電話と加入電話(NTT等)を電話機で分けて使用する場合の使いかたです。
IP電話では、電話のかけ方等についての制限事項(例:緊急ダイヤルはかけられません) がありますので、添付のスプリッタの「PHONE(黄色)」には、 別の電話機を接続するか、ご使用時に電話機をつなぎ替えてください。

本商品に接続した電話機を利用した場合の回線の経路は、下記の図のようになります。
 (1) IP電話どうしの通話(インターネット経由)
 (2) IP電話から加入電話(NTT等)への通話(インターネットから加入電話網(NTT等)を経由)
 (3) 加入電話(NTT等)から加入電話(NTT等)への通話(加入電話網(NTT等)経由)


【IP電話と加入電話(NTT等)を共通の電話機でご使用になる場合の接続例】

ネットワーク構成例


【IP電話と加入電話(NTT等)を分けてご使用になる場合の接続例】

ネットワーク構成例
 

■本商品の設定について
ここでは、「クイック設定Web」を使用した「電話設定」と「電話の状態」について説明します。

■本商品前面のVoIPランプの状態について
本商品の電話機ポートに接続した電話機を使用する場合には、VoIPランプの状態を確認してください。
VoIPランプの状態 説明
緑点灯 IP電話を利用できます。
緑点滅 IP電話を利用中です(約0.5秒間隔)。
点滅 IP電話を利用中です(相手は加入電話(NTT等))。
赤点灯 IP電話を利用できません。
赤点滅 回線の極性が反転しています。
※極性切替スイッチで極性を切り替えてください。
(WD605CVの場合のみ)
橙点灯 「情報」-「電話の状態と状態の変更」
[IP電話利用停止]が設定されています。
橙点滅 加入電話(NTT等)で電話を使用中です(約0.5秒間隔)。※1
消灯 IP電話が設定されていません。

※1 橙点滅のときには、 加入電話(NTT等)の利用料金が発生しますのでご了承ください。

■本商品で発信時の接続音の状態について
本商品で電話をかける際の接続音は、下記のようになります。
自分側(発信) 相手側 接続音 VoIPランプの状態
IP電話 IP電話 「ド・ミ・ソ」 緑点滅
IP電話 加入電話(NTT等) 「ド・ミ」 点滅
加入電話(NTT等) 加入電話(NTT等)
(携帯電話を含む)
無し 橙点滅

IP電話でIP電話の相手に発信する場合、相手側で接続しているIP電話対応機器によっては、
  接続音が「ド・ミ」となり、 点滅する場合がありますが、 この場合はIP電話どうしの接続に
  なっています。
  橙点滅のときには、加入電話(NTT等)の利用料金が発生しますのでご了承ください。

↑ページのトップへ

本商品でIP電話をお使いになる場合の使用制限および特徴
本商品でIP電話をお使いになる場合には、下記のような使用制限および特徴がありますのでご注意ください。
■緊急通報について
  • IP電話では、緊急通報(110,118,119)はかけられません。
    加入電話(NTT等)の方からおかけください。

    (「118」は、海上における事件・事故の緊急ダイヤル用電話番号です。)

  • 加入電話(NTT等)から緊急ダイヤルをかけたあと、約3分間はIP電話を使用できません。

■携帯電話について
  • IP電話から携帯電話へかける場合の接続サービス提供時期について
    ご契約のIP電話接続事業者(プロバイダ等)へお問い合わせください。

■通信回線の特性について
  • IP電話からファクスあるいはアナログモデム通信を行うと、失敗する場合があります。
    通信が失敗した場合でも、失敗するまでの通信に対して利用料金がかかります。
    確実に通信したい場合には、相手の電話番号の前に「0000」※ を付加して加入電話(NTT等)をご利用ください。
    加入電話(NTT等)の利用料金が発生しますのでご了承ください。
    詳細はご契約のIP電話接続事業者(プロバイダ等)より案内されている 資料等を参照してください。

  • 下記のような場合には、IP電話の通話品質が劣化したり、ファクス通信が困難な場合や通信が切断される場合があります。
    ADSL回線の接続状況によって十分な帯域がとれない場合
    インターネットで十分な帯域がとれない場合
    本商品に接続しているパソコンで、ファイル転送やストリーミングサービスのような大きな帯域を必要とするサービスを使用中の場合
    IP電話で通話中に「クイック設定Web」で[登録]または[設定]をクリックした場合

■IP電話のご使用について
[電話機について]
  • 本商品に接続する電話機は、電気通信端末機器適合マークがついているものをご使用ください。
    ただし、ホームテレホンの電話機やデジタル電話機等には接続できません。
    本商品の電話機ポートは、疑似的にアナログ電話回線と同等の環境を作っています。
    実際のアナログ電話回線とは異なるので、通信機器によっては使用できない場合があります。

  • 本商品に接続している電話機のACR等の機能が動作している場合
    IP電話が使用できない場合があります。
    必ず、電話機のACR等の機能は、停止させてください。
    ACR等の機能によって、加入電話(NTT等)を利用した場合には、ACR等に設定されている
    電話会社の利用料金が発生しますのでご了承ください。
    (設定方法等はお使いの電話機の取扱説明書をご参照ください。)

  • 本商品に接続している電話機の186/184を自動的に付加する機能をOFFにしてご利用ください。
    (設定方法等は、お使いの電話機の取扱説明書をご参照ください。)

[接続について]
  • 電話機ポートには、電話機のブランチ接続はできません。

  • IP電話のみを使用したい場合
    →本商品の電話回線ポートとスプリッタの「PHONE(黄色)」 の間のADSL回線ケーブル(添付品)を
      接続しないでください。
      この場合は、緊急通報(110,118,119)がかけられません。
      必ず、スプリッタの「PHONE(黄色)」にも別の電話機を接続してください。

[VoIPランプについて]
  • IP電話をご利用の前に、必ず本商品前面のVoIPランプが緑点灯していることを確認してください。

  • IP電話をお使いになる場合には、ダイヤル後に受話器から聞こえる接続音が「ド・ミ」または
    「ド・ミ・ソ」となりますのでご確認ください。
    また、IP電話が通信中になるとVoIPランプが緑点滅または点滅します。
    ただし、ダイヤル先の番号によっては、自動的に加入電話(NTT等)が利用されることがあります。
    その場合は、「ド・ミ」または「ド・ミ・ソ」という接続音が聞こえず、通信中になるとVoIPランプが
    橙点滅します。
    加入電話(NTT等)の利用料金が発生しますのでご了承ください。

  • 本商品前面のVoIPランプが橙点滅している場合
    加入電話(NTT等)で使用中です。
    加入電話(NTT等)の利用料金が発生しますのでご了承ください。

  • 本商品前面のVoIPランプが橙点灯している場合
    「情報」-「電話の状態と状態の変更」で[IP電話利用停止]が設定されています。
    IP電話をご利用になる場合には、[IP電話利用開始]をクリックしてください。

  • 本商品前面のVoIPランプが赤点滅している場合(WD605CVの場合のみ)
    回線の極性が反転しています。
    極性切替スイッチで極性を切り替えてください。

  • 本商品前面のVoIPランプが赤点灯している場合
    IP電話が使えません。
    このときの電話のご利用は加入電話(NTT等)のみとなります。
    加入電話(NTT等)の利用料金が発生しますのでご了承ください。
    また、長時間赤点灯したままの場合は、本商品の設定状態を確認してください。

    IP電話が使えない場合の例:
    「現在の状態」で[接続拒否]になっているとき
    詳細はご契約のIP電話接続事業者(プロバイダ等)より案内されている資料等を参照してください。

  • 本商品前面のVoIPランプが消灯している場合
    IP電話が未登録のため使えません。
    IP電話の設定および登録を正しく行ってください。
    このときの電話のご利用は、加入電話(NTT等)のみとなります。
    加入電話(NTT等)の利用料金が発生しますのでご了承ください。
[接続先について]
  • マイライン(マイラインプラス)をご利用になる場合
    相手の電話番号の前に「0000」※ を付加して加入電話(NTT等)をご利用ください。
    この場合の通話料は、マイライン(マイラインプラス)に登録している電話会社から
    請求されます。
    詳細はご契約のIP電話接続事業者(プロバイダ等)より案内されている資料等を
    参照してください。

  • IP電話にてご利用いただける接続先は、IP電話接続事業者(プロバイダ等)が
    ご提供のサービス内容に従います。
    詳しくは、IP電話接続事業者(プロバイダ等)のサービス契約をご確認ください。

[その他]
  • IP電話は、本商品の接続モードを「常時接続」(初期値)でお使いください。

  • 「シングルユーザアクセス」が設定されている場合
    IP電話を使用できません。

  • 「ブリッジ」で接続されている場合
    IP電話を使用できません。

  • IP電話または加入電話(NTT等)を切ってから再び電話をかける場合
    必ず1秒以上受話器を戻したあとで、かけてください。

  • 停電時および、本商品が電源OFFの場合
    IP電話をご利用になれません。
    また、IP電話による通話中に停電または本商品が電源OFFになると、通話が切断されます。

  • 本商品が電源OFFの場合でも、加入電話(NTT等)はご利用になれます。
    加入電話(NTT等)の利用料金が発生しますのでご了承ください。


■電話の着信について
  • 提供されていないサービスの提供時期について
    →ご契約のIP電話接続事業者(プロバイダ等)へお問い合わせください。

  • IP電話どうしで通話中に加入電話(NTT等)から着信があった場合
    通話中着信音が聞こえます。
    「通話中着信通知音」設定を[通知する]にしている場合。)
    この場合は、いったん受話器を戻してIP電話を切ると着信音が鳴ります。
    受話器をあげると加入電話(NTT等)からの着信に応答することができます。
    なお、この時電話をかけた加入電話(NTT等)側は、呼出し中の状態になります。

  • 加入電話(NTT等)で通話中にIP電話から着信があっても、応答できません。
    この場合は、電話をかけたIP電話側ではビジー音が聞こえます。
↑ページのトップへ


本商品でIP電話/加入電話(NTT等)をお使いになる場合の電話の操作方法
本商品でIP電話および加入電話(NTT等)をお使いになる場合は、 電話を下記のように操作してください。
■加入電話(NTT等)で電話をかける
(1) 受話器をあげ、「ツー」という音を確認します。
(2) 相手の電話番号をダイヤルします。
 
例: 000x + 03XXXXXXXX
電話番号の前に「0000」※ を付加して発信すると、加入電話(NTT等)への発信となります。
加入電話(NTT等)の利用料金が発生しますのでご了承ください。
本商品前面のVoIPランプが橙点滅となることを確認してください。
詳細はご契約のIP電話接続事業者(プロバイダ等)より案内されている資料等を参照してください。
(3) 通話が終わったら受話器を戻します。

■IP電話をかける
(1) 本商品前面のVoIPランプが緑点灯していることを確認します。
(2) 受話器をあげ、「ツー」という音を確認します。
(3) 相手の電話番号をダイヤルします。

  <相手がIP電話の場合>

通常通り電話番号(例:050 XXXX XXXX)をダイヤルすると、IP電話からIP電話への発信となります。
 ・「ド・ミ・ソ」の接続音が聞こえます。
 ・本商品前面のVoIPランプが緑点滅します。

※ただし、相手側で接続しているIP電話対応機器によっては、接続音が「ド・ミ」となり、
  点滅する場合がありますが、 この場合は、IP電話どうしの接続になっています。

  <相手が加入電話(NTT等)の場合>

通常通り電話番号(例:03 XXXX XXXX)をダイヤルすると、IP電話から加入電話(NTT等)への発信となります。
 ・「ド・ミ」の接続音が聞こえます。
 ・本商品前面のVoIPランプが点滅します。

※ IP電話で接続できない相手の場合には、加入電話(NTT等)への発信に切り替えることができます。
  (「「一般電話自動再発信」設定を[使用する]にしている場合)
  ・「ド・ミ・ソ」または「ド・ミ」の接続音は聞こえません。
  ・本商品前面のVoIPランプが橙点滅となることを確認してください。
   加入電話(NTT等)の利用料金が発生しますのでご了承ください。  
 
(4) 通話が終わったら受話器を戻します。

■電話を受ける
(1) 相手から電話がかかってくると、着信音が鳴りますので、受話器をあげて通話します。
 
IP電話にかかってきた場合 本商品前面のVoIPランプが緑点滅します。
加入電話(NTT等)にかかってきた場合 本商品前面のVoIPランプが橙点滅します。
(2) 通話が終わったら受話器を戻します。
IP電話で着信できる発信回線には、制限があります。
詳細はIP電話接続事業者(プロバイダ等)より案内されている資料等をご参照ください。
 
↑ページのトップへ