無線暗号化を設定する
■WEP
WEPとは、ユーザーが指定した任意の文字列(暗号化キー)を無線LANアクセスポイント(親機)と無線LAN端末(子機)に登録することによって、暗号化キーが一致した場合のみ通信ができるようになる機能です。
無線LANアクセスポイント(親機)と無線LAN端末(子機)との間で送受信される無線通信データを暗号化して保護し、第三者からの傍受や盗聴から守ります。

 [64bitWEP] < [128bitWEP] < [152bitWEP]の順で強い暗号がかかります。
     弱   ←  [暗号強度]  →  強

同一無線ネットワークにおいて、64bitWEP、128bitWEPと152bitWEPの混在はできません。
(128bitWEP/152bitWEPに未対応の子機が存在する場合、64bitWEPでご利用ください。)
Windows(R) 7/Windows Vista(R)では「152bit」はご利用できません。
 
■WPA-PSK
WPA(Wi-Fi Protected Access)は、無線LANで広く使われている通信暗号化方法「WEP」を置き換える、より強固な暗号化方法です。
WPAで使われるTKIP(Temporal Key Integrity Protocol)は、その暗号鍵を一定時間ごとに、自動的に変更するので、不正な解読が困難になります。
AES(Advanced Encryption Standard)は、128/192/256bitの暗号化キーを用いる暗号化方式です。
 
ネットワーク構成例
WEP、WPA-PSKに対応している無線LAN端末(子機)は こちら

■設定方法
暗号化を行う無線LANアクセスポイント(親機)と無線LAN端末(子機)それぞれに設定をする必要があります。
本商品は、出荷時に暗号化設定がされています。
出荷時の設定については無線LANアクセスポイント(親機)のラベルに記載されています。
無線LANアクセスポイント(親機)の暗号化を設定する
「クイック設定Web」
1. 「詳細設定」-「無線LAN側設定」-「暗号化モード」で設定する
 
無線LAN端末(子機)の暗号化を設定する
「サテライトマネージャ」
サテライトマネージャの「ネットワーク一覧」タブ-「設定」-「ワイヤレスネットワークの設定」-「暗号化モード」で設定する
 
「Windows(R)の[ワイヤレスネットワーク接続]」
Windows(R) 7の場合
Windows Vista(R)の場合
Windows(R) XPの場合
WL54AG/WL54SCをご利用の場合、Windows(R) XP(SP1適用前)のワイヤレスネットワーク接続は、152bitWEPに対応していません。無線LANアクセスポイント(親機)で暗号化を152bitWEPに設定している場合には、下記の方法で設定し直してください。
(ただしWindows(R) XP(SP1〜3)を適用したパソコンでご利用の場合は、152bitWEPに対応していますので、Windows(R) XPの「ワイヤレスネットワーク接続」で 設定してください。)
無線LANアクセスポイント(親機)の「暗号強度」を64bitWEPまたは128bitWEPに変更する。
無線LAN端末(子機)側のパソコンをサテライトマネージャを使えるように設定し、サテライトマネージャで152bitWEPに設定する。
 
[らくらく無線スタートを使う場合]
無線LAN 端末(子機)に添付の「無線LAN つなぎかたガイド」を参照してください。
[らくらく無線スタートEXを使う場合]
ホームページで「らくらく無線スタートEX」対応版ユーティリティをダウンロードして設定する。
設定方法については、ホームページにある操作手順をご参照ください。
「らくらく無線スタートEX」は、無線LAN内蔵パソコン(Windows(R) XP(SP2/SP3)搭載)および、Windows(R) XP(SP2/SP3)のパソコンでAterm無線LAN端末(子機)以外の無線LAN端末(子機)をご利用の場合に、使用することができます。
なお、Aterm無線LAN端末(子機)以外でも、ご使用のパソコンがWindows(R) XP(SP2/SP3)で、サテライトマネージャを終了させた場合は、「らくらく無線スタートEX」がご使用になれます。

<お知らせ>
  • 「らくらく無線スタート」は、無線LANアクセスポイント(親機)の「暗号化モード」が「暗号化無効」に設定される場合は、機能しません。

  • 「らくらく無線スタート」は無線LANアクセスポイント(親機)の「ESS-IDステルス機能(SSIDの隠蔽)」が「使用する」に設定されている場合でも機能します。

  • 「らくらく無線スタート」は無線LANアクセスポイント(親機)の「MACアドレスフィルタリング機能」が「使用する」に設定されていて、なおかつ設定する無線LAN端末(子機)が未登録の状態でも機能します。また、無線LAN設定の登録と同時にMACアドレスフィルタリングにも新たに登録されます。
    ただし、MACアドレスフィルタリングのエントリが制限数(最大20個)いっぱいに登録済みの場合は、「らくらく無線スタート」は失敗になります。

  • WL54TEを設定する場合は、必ずWL54TEは初期化状態で設定する必要があります。
    万一、他の暗号化モードが設定済みでらくらく無線スタートを行うと正しく登録できない場合があります。
    また、パスワードが登録されていると登録に失敗します。

  • WL54TEを『らくらく無線スタート』で無線LANアクセスポイント(親機)に登録する時に、MACアドレスフィルタリングを有効にしている場合は、事前にWL54TEに接続するすべてのパソコンやゲーム機などのMACアドレスを登録しておく必要があります。

 
[クイック設定Web(Ethernetボックス(子機)の場合)]
WL54TEの場合
「クイック設定Web」-「基本設定」-[暗号化設定]で設定する
WL300NE-AG/WL54SEの場合
「クイック設定Web」-「基本設定」-[基本設定]で設定する
 
<Ethernetボックスマネージャ(Ethernetボックス(子機)の場合)>
WL54TEの場合
1. Ethernetボックスマネージャを起動する
2. [接続設定]をクリックする
3. 「ワイヤレスネットワークの設定」-[暗号化]で設定する
4. [子機のみ設定]をクリックする
 
<お知らせ>
  • 128bitWEPは、従来の40bit鍵のWEPを拡張して104bit鍵にした暗号機能です。

  • 152bitWEPは、従来の40bit鍵のWEPを拡張して128bit鍵にした暗号機能です。

  • WEP機能は、完全に傍受や盗聴から守ることを保証するものではありません。セキュリティを向上させる機能のひとつであるこということをご理解いただきご使用ください。

  • WEPに設定すると無線通信のスループットが遅くなります。

  • 暗号化の設定は必ず無線LANアクセスポイント(親機)と無線LAN端末(子機)(子機を使用するパソコン)で同じ設定にしてください。

  • Windows(R)上でWARPSTARユーティリティを使用する場合は、Administrator(権限のあるユーザーアカウント)でログオンしてください。
    管理者権限がないと、サテライトマネージャの接続設定や無線LAN接続などができなくなります。

  • 無線LAN端末(子機)としてWL54AG/WL54SCを使用する場合は、必ずサテライトマネージャをタスクトレイに常駐した状態でご使用ください。常駐しないと無線LAN接続できない場合があります。

  • 暗号化キーは無線アクセスポイント1つにつき1つだけ使用します。複数の無線LAN端末(子機)を使用する場合、すべての無線LAN端末(子機)に無線アクセスポイントと同じ暗号化キーを設定してください。

  • 1つのネットワークで利用できる暗号化方式は、1つです。混在はできません。
    また、WPA-PSK(AES)、WPA-PSK(TKIP)をご利用になるには、対応した無線LAN端末(子機)が
    必要です。
 
<注意事項>
  • 「WPA-PSK(TKIP)モード」および「WPA-PSK(AES)モード」は、アドホックモード(アドホック通信)ではご利用になれません。
 
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