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PPPoEマルチセッション

PPPoEマルチセッションとは、1つの回線契約で複数の接続先へ同時に接続を行う機能です。
接続先の登録数および同時可能セッションは、IPv4をご利用の場合は最大3箇所、IPv6をご利用の場合は1箇所です。

ご利用の接続事業者やプロバイダとの契約内容で、マルチセッション接続が許可されている必要があります。同時に使用できるセッション数は契約内容により異なりますので、ご利用の接続事業者やプロバイダにご確認ください。

イメージ

IPv4をご利用の場合、接続先は優先する接続先(優先接続)1箇所とその他の接続先として2箇所を設定できます。
(例:一般的なフレッツ契約では1回線につき2セッションまで許容されています)
また、優先する接続先以外の接続先には、それぞれの「DNSルーティング設定」で、LAN側からWAN側へのパケット振り分けルールを設定します。
LAN側からWAN側へのパケットのうち、上記の「DNSルーティング設定」で設定した条件と一致するパケットおよびその応答パケットは、条件の一致したその他の接続先のアカウントを使って接続します。
上記の「DNSルーティング設定」で設定した条件と一致しなかったパケットおよびその応答パケットは、「優先接続」に指定されている接続先のアカウントを使って接続します。

<お知らせ> -制限事項-

  • PPPoEマルチセッションで本商品のUPnP機能をご利用になる場合は、UPnP機能をご利用になる接続先を「UPnP優先」に指定してください。

    UPnP機能をご利用になる接続先が「UPnP優先」に指定されていない場合は、正常に通信できなくなることがあります。

    ※本商品の初期状態では、[接続先1]が「UPnP優先」になっています。


■設定方法

「クイック設定Web」

1.
「基本設定」-「接続先設定」で、それぞれの接続先を設定する
※ここで複数の接続先を登録しておくと、接続先を切り替えて利用できます。(複数接続先切替機能)
2.
「基本設定」-「接続先の選択設定」で、「接続可」の接続先と「優先接続」する接続先を選択する
ここで選択した「接続可」の接続先で、PPPoEマルチセッションを行うことができます。
3.
「詳細設定」-「DNSルーティング設定」で、[追加]をクリックしパケットの振り分けルールを設定する

画面例

「設定例」

1.
各項目の設定は下記を参考にして選択・入力する
[宛先ドメイン名]
ここで指定したドメイン名は、優先する接続先以外の接続先へ接続することができます。
宛先ドメイン名に「www.aaa.bbb.co.jp」を指定
→「www.aaa.bbb.co.jp」だけ接続先を切り替えることができます。
宛先ドメイン名に「.bbb.co.jp」を指定

→「.bbb.co.jp」に該当するすべての接続先を切り替えることができます。

例) xxx.bbb.co.jp

yyy-zzz.bbb.co.jpなどのURLの接続先が切り替わります。

[指定方法] 接続先の指定方法を選択します。
インタフェース
「基本設定」-「接続先設定」で登録された接続先から選択します。
ゲートウェイ
接続先のIPアドレスを指定します。
[インタフェース]

接続先を選択します

[ゲートウェイ/プライマリDNS/セカンダリDNS]

指定方法がゲートウェイのときに指定します。

2.
[設定]をクリックする
3.
[保存]をクリックする

■接続/切断

設定した接続先を「クイック設定Web」のメニュー画面で接続/切断することができます。

「クイック設定Web」-メニュー画面

1.
接続したい接続先の[接続]をクリックします。 ※ただし、回線がインターネット未接続の場合には、クリックできません。

画面例

2.
しばらくしてから[最新状態に更新]をクリックするとインターネット利用可能になります。

画面例

3.
接続先を切断したい場合は、切断する接続先の[切断]をクリックします。

画面例

4.
しばらくしてから[最新状態に更新]をクリックするとインターネット未接続になります。

画面例


■PPPoEマルチセッションの接続動作について

PPPoEマルチセッションでは、「DNSルーティング設定」を利用して、優先する接続先以外の接続先へ接続することができます。
下記に例をあげてPPPoEマルチセッションの接続動作について説明します。

【設定例】

接続先名 接続先 優先接続 UPnP DNSルーティング設定
[接続先1/UPnP優先] ブロードバンド接続事業者またはプロバイダ接続先(1)
[接続先2] ブロードバンド接続事業者またはプロバイダ接続先(2) 宛先ドメイン名指定

LAN側からWAN側へのパケット送信

「DNSルーティング設定」の条件に一致する場合
→  [接続先2]のアカウントで接続する
「DNSルーティング設定」の条件に一致しない場合
→  [接続先1/UPnP優先]のアカウントで接続する